おむつ替えが苦手だったパパが“達人”になるまでの道のり
はじめに
「オムツ替え、苦手なんだよなあ……」
育児が始まったばかりのころ、私は心の中で何度もそうつぶやいていました。
わが子は可愛い。けれど、あの独特の“におい”と、想像以上に手際が求められる作業に毎回バタバタ。
うんちを拭いている途中に泣かれたり、おしっこが飛んできたり……最初のうちは「自分には無理かも」と感じていたほどです。
そんな私も、気づけば今では“オムツ替え達人”と家族に呼ばれるまでになりました。
今回は、「オムツ替えが苦手だったパパがどうやって克服し、楽しめるようになったのか」をお伝えします。
同じように苦手意識を感じているパパの参考になれば嬉しいです。

第1章:まずは「におい」との戦いに勝つ
オムツ替えが苦手な理由の一つは、やっぱりにおい問題。
特に初めてのオムツ替えでは、赤ちゃんのうんちのにおいにびっくりするパパも多いと思います。私も例外ではなく、思わず顔をしかめていました。
そんな私が見つけた最初のコツは――
「鼻で息をせず、口で息をする」こと。
たったこれだけ?と思うかもしれませんが、驚くほど効果があります。
口呼吸に切り替えるだけで、においがほとんど気にならないんです。
最初は意識的にやる必要がありますが、慣れてくると自然にできるようになります。
また、におい対策としては以下もおすすめです。
- オムツを替えたらすぐに密閉ゴミ箱へ捨てる
- 消臭スプレーや防臭袋を常備する
- 窓を開けて換気を良くする
こうした小さな工夫を重ねるだけで、苦手意識はかなり軽減されます。
「におい=不快」と思っていた感覚が、「対策すれば大丈夫」という安心感に変わった瞬間、気持ちが少し楽になりました。
第2章:「期間限定の体験」と考えると気がラクになる
オムツ替えを続けていくうちに、私の中で大きな気づきがありました。
それは、「オムツ替えは今しかできない貴重な時間」だということ。
1人目のときは、どうしても「汚い」「めんどう」という感情が先にきてしまっていました。
でも2人目のとき、ふと「オムツを替えてあげられるのも、この時期だけなんだな」と思ったんです。
歩き出したらもう自分でトイレに行く。オムツ時代は一瞬。そう考えると、不思議と心が軽くなりました。
オムツ替えの時間は、赤ちゃんと一対一で向き合える特別なコミュニケーションの時間でもあります。
おしりを拭きながら「すっきりしたねー」「いい子だねー」と声をかける。
笑顔で返してくれたり、足をバタバタさせたり。
そんな小さな反応が、毎日の育児における“癒しの瞬間”に変わっていきました。
「やらなきゃいけないこと」から、「やってあげたいこと」へ。
このマインドの変化が、苦手意識を克服するうえで一番大きかったと思います。
第3章:準備と段取りで“オムツ替えマスター”に
オムツ替えは、慣れと準備が9割。
「におい」や「気持ち」の壁を越えたあとは、段取り力がカギになります。
私が実践して効果的だったポイントは以下の3つです。
- 替える前にすべての準備を整える
新しいオムツ、おしり拭き、オムツ替えシート、ゴミ袋……。
すべて手の届く範囲に置いてから始めましょう。
途中で「あ、オムツがない!」と取りに行く間に“おしっこ攻撃”を受けるのは育児あるあるです(笑)。 - うんち爆撃にも焦らない心構えを
どんなに準備しても、予想外のハプニングは起こります。
そんなときは「これも育児の醍醐味」と思って笑い飛ばしましょう。
私も何度か服を汚しましたが、そのたびに「これも思い出」と割り切るようにしてから、気持ちがすごくラクになりました。 - パートナーとの連携プレーを意識する
育児はチーム戦です。
オムツ替えも一人で抱え込まず、夫婦で分担や声かけをし合うことでストレスが減ります。
「次お願い!」と自然に言い合える関係ができると、家庭の空気もずっと温かくなります。
こうして段取りが身につくと、作業時間も短縮され、「手際のいいパパ」に。
気づけば、子どもも私の顔を見ると“オムツ替えモード”に入ってくれるようになりました。
さいごに
オムツ替えが苦手なパパは多いと思います。
でも、それは「やったことがない」から苦手に感じるだけ。
最初の数回を乗り越えれば、意外とすぐに慣れてきます。
そして、オムツ替えの時間は「赤ちゃんと過ごすかけがえのない瞬間」。
嫌な作業と思うよりも、今しかないスキンシップの時間だと思えば、不思議と気持ちが前向きになります。
私自身、最初は逃げ腰だったオムツ替えが、今ではちょっとした楽しみに変わりました。
うんち爆撃も、泣き叫ぶ夜も、振り返れば笑い話。
そんな小さな積み重ねこそが、“育児をやる”ということなのかもしれません。

