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私の借入額いくらまでなら大丈夫?無理のない返済額とは?

ieuttahito

「この年収で、住宅ローンはいくらまで組めるんだろう?」

そう思ったとき、銀行の借入可能額シミュレーションで表示された金額に驚いたことはありませんか?

でもちょっと待ってください

大切なのは「いくら借りられるか」ではなく、「いくらまでなら無理なく返せるか」です。

この記事では、手取り年収から無理のない住宅ローン返済額をざっくり見積もれる早見表と、源泉徴収票を使った簡単チェック方法をご紹介します。


1. 借入額は「手取り年収」で考えるのが現実的

◆ 「借りられる額」と「返せる額」は違う

住宅ローンは、銀行の審査に通れば高額でも借りることができます。

でもその審査は「年収ベース」で計算されており、家計の出費や将来の生活変化までは考慮されていません。

たとえば、育休・転職・病気・介護——。

人生には「収入が一時的に減る時期」が何度かあります。

そうした変化を見越して、「これなら払っていける」と思える金額で計画を立てることが大切です。

◆ 無理のない返済の目安:手取り年収の25%

多くの専門家が目安にしているのは

👉 年間返済額が「手取り年収の25%以内」

毎月の返済額にすると、当然ながら手取り月収の25%以内が目安です。

ここで気をつけてもらいたいのが額面上の年収ではなく、手取り年収の25%以内に収めること。

YouTubeや他のサイトを見ると額面上の数字を取り扱っていることもありますが、額面はあくまでも額面上の数字。手元に入るお金の範囲で返済計画を考えないと後々の生活が苦しくなります。

実際には30%くらいまでがボリュームゾーンですが、ゆとりを持たせるなら25%を超えないように考えてみましょう。

手取り年収別|住宅ローン借入額の目安【早見表】

手取り年収年間返済額(25%)月額返済目安借入可能額の目安(35年・金利0.5%)
400万円100万円約83,000円約3,300万円
500万円125万円約104,000円約4,100万円
600万円150万円約125,000円約5,000万円
700万円175万円約145,000円約5,800万円
800万円200万円約167,000円約6,700万円

※借入可能額は、35年・金利0.5%(元利均等返済)で試算した概算値です。

この早見表を見ると、夫婦の世帯年収で見れば、「あれ、思ったより借りられる?」と感じる方もいるかもしれません。でもここで気をつけたいのが…

ペアローンの落とし穴に注意!

共働き世帯では、「ペアローン」を選ぶご家庭も多いと思います。

ペアローンとは、夫婦それぞれがローン契約者となり、収入を合算して借入額を増やす方法です。

たしかに借入額は増えますが、返済義務もそれぞれに発生します。

例えば…

夫:年収400万円、妻:年収300万円で合計5,000万円を借りたケース

→ 妻が育休に入ると、世帯収入は実質4割ダウン。

→ 返済比率が一気に跳ね上がり、貯蓄もままならない事態に。

特に、子どもを予定しているご家庭や、将来の働き方が変わる可能性がある方は、片方の収入がゼロでも耐えられる返済額にしておくことで、無理なく貯蓄に回せる資金も確保できます。

さらに注意しておきたいのは団信(団体信用生命保険)の取り扱いについて。

団体信用生命保険とは住宅ローンを契約している者に万が一のことがあったときに、家族と家を守ることができる保険制度です。

ローン契約者が一人の場合だと、その契約者が死亡したり、重度の障害を負うなどして住宅ローン返済が困難となった際、団信の種類に応じて、住宅ローンの残債を保険制度が保証してくれます。

ですが、ペアローンの場合、どちらか一方に万が一の事態が起こった際、もう一方の住宅ローンがどうなるかは契約する際に選んだペアローン団信の種類により異なります。

片方が亡くなるともう一方の住宅ローンも返済が不要にある種類もありますが、その分、金利が高かったりと、一長一短なので、ペアローンを選ぶ場合は慎重に選びましょう。


2. 自分の「源泉徴収票」で、手取り年収をチェックしてみよう

「手取り年収ってどうやって調べるの?」という方もご安心を。

会社員の方なら、年末に配布される源泉徴収票を使えば簡単に確認できます。

◆ 源泉徴収票の見るポイント

チェックするのは、以下の2つです。

  1. 支払金額(=額面年収)
  2. 社会保険料等控除後の金額(=実質手取り年収に近い)

例)支払金額:5,400,000円/社会保険料等:800,000円

→ 手取り年収はおおよそ 4,600,000円前後

◆ 実際にわが家でも計算してみました

私自身の源泉徴収票を見てみると、手取り年収は約460万円。

この数字を先ほどの早見表に当てはめると…

  • 年間返済額の目安:115万円(460万円×25%)
  • 月額返済額:およそ95,000円
  • 借入額の目安:約3,800万円前後(35年・金利0.5%で試算)

実際には管理費や固定資産税などもあるので、余裕を大きくとった返済計画としたい場合には、これより少し下げた金額で借りることも視野に入れましょう。


関連記事:住宅ローン控除を受けるには?源泉徴収票と照らして確認!

👉 【解説】住宅ローン控除って実際いくら戻るの?源泉徴収票で確認する方法

(※この記事は近日公開予定)

住宅ローン控除は、毎年の税金が軽減される大事な制度です。

源泉徴収票を使って、戻ってくる金額の目安を把握しておくと、住宅購入後の家計がぐっと見通しやすくなります。


まとめ:背伸びしすぎず、「自分たちの生活」に合わせた予算設定を

住宅購入は、人生でもっとも大きな買い物の一つ。

だからこそ、「借りられる額」ではなく「無理のない返済額」から逆算することが大切です。

  • 手取り年収の25%以内を目安に
  • ペアローンには慎重に
  • 源泉徴収票を使って現実の手取りを確認

という3点を意識して、マイホーム計画を立ててみてくださいね。

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いえメモ。
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駆け出しブロガー
関東在住の30代男性。仕事は人事関係のお仕事。 2025年に家を購入しましたが、住んでみて感じた違和感から家の売却を決意しました。 この経験をもとに、同じように悩む人にとって、気付きと選択肢のヒントになるようなブログを目指しています! 趣味は家庭菜園、料理や家族との旅行など。そのあたりもブログで発信していきます。
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