新築を買って、1か月で手放すことになった話
「家って、一生に一度の大きな買い物」
そんな言葉にドキドキしながら、私たちは新築の戸建てを購入しました。
駅からも近く、生活環境も良さそう。内装もきれいで、購入価格も予算内!「理想的な物件を選べたね!」と妻と入居日をワクワクしながら待っていたことを覚えています。
でも、実際に住み始めてみると……1か月で売り出すことになりました。
今回はその理由と、そこから学んだことを赤裸々に書いてみようと思います。
住んでみてわかった“音の問題”

正直、一番の理由は「音」でした。
家の前の道路、購入前からちょっと交通量が多いなとは思っていたんです。でも「まあこのくらいなら慣れるかな」と軽く考えてしまっていました。夜の時間帯に内見したときは車通りも少なく、昼間は少し気にるけど、夜静かならまあいいか…と思っていました。
ところが、実際に住んでみると、朝夕は通勤の車がバンバン通るし、窓を閉めていてもエンジン音や振動が伝わってくるレベル。頻度は減るものの一度気になりだした車の音は、夜中も気になり、よく眠れなくなりました。
「家って、帰ってホッとできる場所のはずなのに…」
そんなストレスが少しずつ積み重なって、家にいるのが苦痛になってしまったんです。
“買う前”と“住んだ後”は全然違う
このとき、痛感しました。「家って、住んでみないとわからないことがたくさんある!」って。
私たちは設備や間取り、価格にはすごく慎重になったつもりだったんですが、「生活のしやすさ」とか「周辺環境の“音”や“におい”」にはそこまで気が回っていなかったんですよね。新築っていう安心感もあって、ちょっと盲目的になっていたかもしれません。
もっと時間をかけて、朝・昼・夜の現地の様子を見に行けばよかったな、と後から思いました。
それでも売る決断をした理由
新築を買って、すぐに売る。ものすごく勇気が要る決断でした。
「もったいないな」とか「そんなすぐ売るなんて…」という気持ちは当然ありましたし、金銭的なダメージもゼロじゃありません。でも、「ずっと我慢して住み続ける未来」と「いったん損しても、ストレスのない暮らしを取り戻す未来」を比べたときに、後者を選びたいと思いました。
今回の経験から学んだこと
この出来事を通して感じたのは、「家選びって、スペックだけじゃない」ってことです。
日当たり、風通し、音、人通り、近所の雰囲気…。数字や写真には表れないけど、毎日の暮らしに直結するポイントってたくさんあるんですよね。
そしてもう一つ。
「家は一度買ったら終わりじゃない。やり直してもいい」
これ、意外と忘れがちですが大事なことだと思います。
もちろん簡単なことではないけれど、「合わない」と感じたら早めに動くのもひとつの選択肢です。
今は、次の暮らしに向けてまた一歩ずつ準備をしているところです。
同じように「この家で本当に良かったのかな?」と悩んでいる方がいたら、私たちの経験が少しでも参考になればうれしいです。
家を売却したときの体験談を「DIARY」でまとめています。
良かったら、そちらもご一読ください。